私が仕事辞めて、夫の赴任先に帯同した話①
約1ヶ月前に、半年間は外も歩けないほど酷暑の国・カタールの首都ドーハに引っ越してきた。
(日本でも有名なドーハの悲劇があったドーハ)
1年前から現地に単身赴任している夫の元へ、3歳の娘を連れて追いかけていったかたち。
日本では保育園激戦区の地域で必死に娘を保育園に入園させて、単身赴任で夫がいない中でも1人で家事育児仕事を頑張ってきた私が、そのすべてを手放して夫の元へ行くことは、
あまりにも大きな勇気と決断が必要でした。
「駐在妻ってカッコイイじゃん」
「娘ちゃん帰国子女だね」なんて周囲は吞気なこと言うけど、
妻も子供も日本語も日本の常識も通用しないところへ行くのは不安に決まっている。
自分だけならまだしも、子供にもたくさんの苦労をかけてしまう。
そんな私が今こうやって現地に住むまでになった過程や葛藤、決心に至るまでの経緯を綴ります。
妻が葛藤する理由
夫側は自分の仕事の都合で行くので決心も何も、行くっきゃないですね。もともと海外で仕事をするのが夢だったんだから、むしろ喜ばしいこと。もちろん英語も堪能。会社の仲間もたくさんいますね。
かたや妻側は、留学や会社の転勤など自分の夢や都合で行くわけでもお給料や役職がアップするわけでもない。その逆で仕事、仲間、すべてを手放して行かなければいけないのです。
さらに私は英語は苦手、大学受験以来一度も使ってません。
また子連れの場合は子供も同じ状況になります。慣れた園や大好きな先生と友達の元を離れて、異国の園に行かなければいけません。
私の決断を渋らせたもの
私が行くことをめちゃくちゃしぶった大きな理由は以下の3つでした。
- 今の日本は保育園を一度辞めたら、簡単に戻ることはできない(日本の女性は一度仕事を辞めてしまったらなかなか復職できないという現実)
- 娘に食べ物のアレルギーがあり、日本で治療していた
- もし行くことになったら日本人幼稚園がないので、娘を現地の幼稚園(オール英語)にいれる必要がある
もろもろ解説していきたいと思います。
日本はママの復職への道が険しすぎる
1は一番大きな問題でした。
私は妊娠中に激務だった会社を退職して、子育てをしてみてから自分や子供の様子を見てできる仕事を探したいと考えていました。当時は初めての出産で待機児童問題もなんとかなるだろう~くらいに吞気に人ごとに考えていたわけです。
しかし、娘が0~1歳のころ、やはり専業主婦だと仕事していたころのように好き勝手買い物することやお出かけすることもできません。
夫も「共働きじゃないんだから」とかいって家計の節約も必要以上に徹底してくるようになり、夫婦喧嘩も増えるように・・・
育児も主婦業もいくら頑張ってもお金にはならないんですよね。照れ屋の夫は「ありがとう」などの感謝の言葉もかけてくれません。
夏の暑い中娘を抱っこして荷物を持って、一瞬休憩しに入ったスタバで400円くらいのドリンクを頼んで罪悪感に包まれたとき
大好きだった料理雑誌を買うのを我慢したとき
娘が抱っこ星人で手が離せないのでお掃除ロボット購入を検討したいと伝えて「共働き家庭なら必要かもしれないけどさ」と夫にサラっと流されてしまったとき
そんな小さな小さな積み重ねが、
それまでそんなに贅沢な暮らしをしていたわけでもないのに、自分を追い詰めました。
だったらやっぱり働きたい!と意気込んだところ、
保育園申請時に一度退職した者は育休中の家庭のポイントに到底勝てない、というか育休ママでも落選する都会激戦区では同じ土俵にも立てない状況なわけです。
「働かないと入れない」
「入れないと働けない」
の最悪ルーティンに陥ります。
妊娠したから退職=ずっと専業主婦宣言
だったなんて知らなかった。残念ながら今の日本(特に都会地域)はこの状態ですよね・・・
一時保育と両親の協力を得ながら、まずはアルバイトとして働き勤務実績を積み、さらに新設保育園が近所にたまたま2つできて枠が一気に広まった偶然も重なり
ラッキーという状況で娘が2歳時に晴れて保育園に入園することができました。
1人目が保育園に入園できれば、第2子ができても「きょうだいポイント」により入園がより有利になります!(きょうだいポイントが適用されない地域もあります)
転職期間は1ヶ月ほど設けられており、一度入れてしまえば退職(決められた期間内に転職する必要はあり)しても在籍可能
要は入ったもん勝ち・・・というところでしょうか
そしてその年からは契約社員として、正社員になれるよう頑張ろう!と一生懸命働きました。
夫も私が働き始めたので、家事も育児も分担するのが当たり前と感じてくれるようになりました。
途中から夫が単身でカタールへ行ってしまったので、それからは送り迎えも、育児と仕事の悩みも1人で乗り越えてきました。
我が家は共働きの方が明らかに夫婦仲も良くなったし、家計的にも安心だったのでこのスタイルで続けたなと体感していたのです。
このような経緯があり
今までの苦労や当時まかされていた仕事内容のやりがいなども考慮して
「そんな全部手放すことなんてできないよ!!!涙」
(しかも夫のために・・・)
となったわけです。
日本に保育園がたくさんあって、夫の仕事の任期が終わって日本に帰ってきて、もし家族構成が変わっていたとしてもまた同じように預けて働けるなら
ちょっくら行ってくるわ~~
夫の仕事のためという理由で、数年堂々と仕事せず生活できるのも悪くないかも
のような気持ちで行けたのかもしれません。
しかし、現段階だとそれは難しそうなわけで
これがが私の決断を渋らせた最大の理由でした。
長くなったので
私が仕事辞めて、夫の赴任先に帯同した話②
に続きを載せます♪