子連れ駐妻のブログin中東(カタール)

夫の転勤によりカタール在住。仕事をやめて駐在妻に。料理教室やライター業務経験をいかして、生活から子育て、日々の料理、小ネタなど豊富に発信します

私が仕事辞めて、夫の赴任先に帯同した話③決断編

 

やっと決断編です笑


あれだけ悩み、不安材料があり、結局なぜ子連れで赴任先に着いてきたのか

今回はそこについて書いていきたいと思います。

 

ここまでの流れはこちら↓

 

harusantan.hatenablog.com

 

 

harusantan.hatenablog.com

 

 

子供が幼少期は家族一緒に暮らしたい

 

これは夫も私も思っていたことです。

もし夫婦同じ意見のものが一つでもあったらそれは大切にした方がよいです。

 

小さな子供を子育てしていると感じることは、「毎日が成長」。

特に夫が単身赴任していた娘が2歳~3歳の一年間は、おしゃべりができるようになる過程を見られるとても大切な時期でした。

昨日できなかったことが今日できるようになる。そんな感動と、イヤイヤ期の苦労の連続でした。

 

国内の単身赴任とは異なり、時差があって電話も好きなようにかけられない、4ヶ月~半年に一度しかない一時帰国。

 

夫の任期はあと2~3年あったので、あとこのまま離れていたら
・夫は子供の成長が見られない

・私は1人育児と仕事に疲弊

(身体が強くないこともあり心身共に限界に達していた)

これを続けることは親子関係のためにも良くないとどこかで感じていました

 

でもそのために私は仕事を辞めるのか、娘のアレルギー治療はどうするのか・・・・

 

 

メリットとデメリットの数を数えたってキリがない

「家族一緒に住みたい」なんて誰もが考える。

それだけでサッとついて行けるならこんなに悩みませんね。

 

私は日本に残るメリット赴任先に着いて行くメリットをずっと考えつづけました。

メリットが多い方で暮らそう。

それは自分が楽だからではなく、娘のアレルギーや転園などの子供の負担も考えてのことでした。


しかし、どちらにもデメリットはあり、なんなら経験していない中東生活は不安の方が多いのでどうしても行くデメリットが増えてしまうのです。

 

この考え方は、たとえ冷静になって紙に箇条書きにしたって

おそらく納得できる判断にはたどりつきません。

 

結局、大変なことも家族一緒に乗り越えよう

という結論に至りました。

 

家族それぞれが楽(幸せ、今あるものを手放さない)な方を選ぼう選ぼうとしていました。

しかし・・・メリットが多い方で暮らすから幸せとは限りません。

 

私は日本に残って、仕事と娘のアレルギー治療や慣れた生活の安心を選んでも

「家族一緒に住みたいのに」という不満感や1人育児の苦労は残るんです。

後に夫と暮らすことになっても、私は一生「一番手のかかる幼少期の子育ては1人だった、助けてもらえなかった」という恨み(?)が着いてまわりそうな気がしました。

 

帯同に伴う、娘の転園の苦労、アレルギーのある生活、私と娘の言語や生活に慣れるまでの苦労、手放すものへの喪失感、

それは私(妻)1人で背負うものではなく、海外で一緒に住めば夫も一緒になって家族で乗り越えるのです。

 

大変なことや泣いてしまうようなことも一緒に乗り越えるから、後から笑えたり絆が深まったりするように思います。

 

まさに今一緒に暮らしていて、半年に一度会って話をするのと、毎晩顔を合わせてその日にあったことを話する子供の相談をするのでは雲泥の差があります。

どんなに通信技術が発達しても、顔を見て話す、顔を見て喧嘩をする、共有する、これは全く違います。

 

 

 

行く、と決めてからもろもろのことは考える

たくさんの不安材料がありましたが、

行くと決めてから出発(夫の一時帰国に合わせる)までは半年間ありました。

決めてしまったら後戻りはできないので前に進むのみですね

 

・英語ができないから行けない→もう行く→英語習得のために仕事をやめたら英会話教室にいこう(娘も)

・アレルギーがあるから行けない→もう行く→病院に相談、必要があれば転院

・仕事やめたくない→もう行く→決めたらすぐ職場へ報告(もう後戻りできない)

 

ちなみに職場では本当はずっと働きたかった、海外でも引き取れる仕事はないかなど相談もして、

休職という扱いにして席を残しておくのか、退職はするが個人契約を結んで単発で仕事をできるようにするかなど、「行く」と決めたら決めたで会社も巻きこんで話合いができました

(小さな会社だったので親身に相談にのってくれたところはありあましたが・・)

 

 

 

自分が後悔しない道を選んで

こんな当たり前の言葉しか見つかりませんが、これに尽きます。

 

ちなみに我が家は夫が先に単身赴任していましたね。

もし追いかけていくことが可能なのであれば、先に行ってもらって考えるのもおすすめです。

 

「1人育児の方が気楽」なんて人ももちろんいると思いますし、適度に距離が離れている方が夫婦関係が良好という場合もあるでしょう。

 

私の場合は、いきなり帯同していたら「仕事してたかった」「残っているのもアリだったかも」というわだかまりが残ったのではと予想します。

 

イヤイヤ期の2歳児の1人育児と仕事を経験して、自分の体力や精神力がこれではもたないと感じた、夫と生活していないと親子ともさみしさを感じたこと

これらを実感したからこそ、今後悔なく現地で生活できています。

 

夫側も、「妻と子供と離れた生活はさみしい」「妻がいるといろいろ助かっていたんだ」と単身生活で感じたらしく、

以前より明らかに普段の生活に感謝してくれるようになりましたし、子供のお世話なども積極的になりました。

 

離ればなれの生活をお互い経験したからこそ、日本に妻子が残る苦労も知っているからこそ、

今現地で後悔なく過ごせるのだと思います。

 

本来は夫婦で話し合う問題なのかもしれませんが、

不安材料が多いと夫だからこそ弱音を吐いてしまう、一向に話が前に進まない、喧嘩になってしまうという可能性があるので

このようにネット上での経験談を参考にしたり、身近な友人(女性)に相談するのがよいのではと思います。

 

男性は正論ばかり言ってきて悩みを逆なでしてくることがあるので笑、同じ目線で考えられる女性や同じママの友達などがよいでしょう。

相談というより、話を聞いてもらうだけで、「こんなこと考えてたんだな」と自分の中のものや大切なものを整理できます。

 

海外赴任に帯同する女性の悩みに少しでも寄り添えたら幸いです。

これからは現地の生活や来てからの右往左往の日々について綴れたらと思います。

 

 

 

 

 〇追記
食物アレルギーがあるお子さんの海外赴任帯同を考える場合は、
考えても意味ない!行っちゃおう!ではすまされないときもあります。

例えば私の娘は0歳のときは小麦粉が舞うだけでも呼吸が苦しくなる、落ちたものを食べてしまっただけで救急車を呼ぶほど重度のアレルギー症状がありました。

そのときだったら慣れない場所や主治医を離れるのはもしかしたら辞めたかもしれません。

 

3歳になって大学病院の経口負荷試験で数g小麦製品を摂取できると分かっていたからこその判断でもあり、

このブログを見てもアレルギーや持病があるお子さんとの渡航は、主治医や渡航先の病院事情などしっかり把握してから自身の家族ともしっかり相談して判断してくだい。